漢方解説

【東洋医学・漢方を学ぼう】日本漢方と中医学の違い~Part2~

【東洋医学・漢方を学ぼう】解説動画~Part2~

解説動画2回目を作ったので、その紹介です。

今回は『日本漢方と中医学の違い』についてです。

>>前回の解説動画はこちら

 

この記事ではこの動画を作成した意図裏話をしていきます。

 

【東洋医学・漢方を学ぼう】解説動画の意図

漢方を勉強する時にもっとも大事になるであろう『証』の扱いの違いについて解説したものです。

 

二つの違いを完結に述べると…

日本漢方の『証』:『ある方剤の適応となる症状の組み合わせ。いわば”症候群”的診断』

中医学の『証』:『独自の病態生理に基づいた病態の説明。いわば”病態生理”的診断』

です。

 

この『証』の扱いの違いは、『治療の考え方の違い』から生じています。

日本漢方では『方証相対(ほうしょうそうたい)』を使って、中医学では『弁証論治(べんしょうろんち)』を使って治療していきます。

 

日本漢方の『方証相対』を図にしてみると、以下のようになります。

 

診断によって『証』が分かれば、その『証』に適応している方剤を固定的に処方します。

・どうしてそのような症状が生じているのか?

・なぜそのような方剤を処方するのか?

はあえて考えないのが日本漢方です。

 

中医学の『弁証論治』を図にしてみると、以下のようになります。

 

診断によって『証』が分かれば、その病気の理由をちゃんと考えます。これが『病因病理』と呼ばれるものです。その次に治療方針を考えます。これが『治方・方意』と呼ばれるものです。最後に、患者さん一人一人に合わせた『処方』をします。

これが中医学の基本的な考え方です。

 

中医学と日本漢方の違い。

証の扱いの違い。

これを意識して勉強するようにして下さい。

 

また、動画内でも述べていますが『言葉の意味をちゃんと考える』こともかなり大事です。

言葉の意味をしっかりと考える。

これが意外と勉強に役立ちます。

 

【東洋医学・漢方を学ぼう】解説動画の裏話

さて、この動画の冒頭に『謎の雑談』が入っています。霊夢が『時間がない』と訴えており、それに対して魔理沙が『時間がないことで人の素晴らしさが際立つ。だから今を必死に生きるべきだ』と返す雑談です。

これは単純に私の趣味で入れたものです(笑)が、私が毎日思っていることでもあります。

 

多くの人が毎日を当たり前のように生きています。当たり前のように明日がやってくるだろうと。でもよく考えてみると、『明日も生きている』という保証は全くないわけです。突然事故に合ってしまうかもしれないし、重い病気になってしまうかもしれない。だからこそ『今を全力で生きるべきなんだな~』と思うわけです。

昔に起こった出来事は変えることができない。「ああすれば良かった」とか、そんな後悔を考えても意味がないわけです。そして未来に起こる出来事も全く分からない。10分後に起こる出来事は大体分かりますが、1か月後とか1年後とかのことは全く分からないわけです。もし未来のことが分かってしまうのであれば、それは『今の現実は変わらない』という固定観念や諦めを抱いているだけです。

過去のことを悔やんでも仕方がないし、未来の心配をしても仕方がない。だからこそ、『今を必死に生きる。』そして、『今を必死に生きる』ためには、『目の前のことに熱中する』だけでいいのです。

 

この動画も集中して10時間くらいかけて作りました。意外と時間がかかっていましたが、熱中していれば気が付かないものですね(笑)

この記事が、私の後輩や皆さんのお役に立てることを願っています。

 

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